【特別展示】経典が語る 常陸奥郡の中世
―常陸太田市天神林町文殊院蔵「大般若経」の発見―
佐竹一族の故郷・佐竹郷(常陸太田市天神林町)に所在する文殊院には、水戸光圀の手で薩都神社から移された、小野崎氏寄進による「大般若経」があると伝えられてきました。2019年、この寺の須弥壇の下から大量の経典類が見つかり、その整理が茨城史料ネットに託されました。コロナ禍による停滞を乗り越え、作業の最終盤の確認作業の中で、残欠の中から、「応永八年」の年紀をもつ小野崎氏寄進の「大般若経」の断片(第291巻の最奥の一紙)が発見されたのです。
その後の調査により、それは足利将軍家、足利尊氏・義詮や鎌倉公方、足利基氏・氏満が彫らせた版木を用いた「智感版」という版本経であることが判明しました。佐竹氏や小野崎氏をめぐる歴史に新たな知見を加える発見です。今回の特別展示では、この「大般若経」をはじめとする、文殊院から発見された経典類とはどのような史料なのか、わかりやすく解説します。
日時 |
2024年7月 5日(金)
~
2024年7月 8日(月)
10:00 ~ 16:00 |
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会場 | 茨城大学水戸キャンパス図書館展示室 |
参加料 | 無料 |
主催 | 茨城大学人文社会科学部歴史・考古学メジャー/茨城県文化財・歴史資料救済・保全ネットワーク(茨城史料ネット)/常陸太田市教育委員会/常陸太田市天神林町会 |
後援 | 茨城地方史研究会/茨城大学中世史研究会 |
対象 | どなたでも |
備考 |
【主な展示資料】
- 文殊院蔵「大般若経」(断簡)
- 文殊院蔵「大般若経」
- 文殊院蔵「秘鈔」
- 文殊院蔵「仏遺教経」
- 文殊院蔵「大般若経」
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