ヒトの目は、可視光をとらえて、物の表面のおおよそ 0.1ミリメートルより大きい構造を見ることができます。より遠いところにあるものや、小さいものを見るときには、望遠鏡や光学顕微鏡などの道具が必要です。
　一方、X線、ガンマ線、中性子線、ミュオン、電子線といった「量子線」を用いると、大きさがゼロの素粒子から、0.001ミリメートルの高分子まで、ヒトの目には見えない世界の謎に広く迫ることができます。
　本講座では、茨城大学および高エネルギー加速器研究機構の気鋭の研究者7名に、量子線を使った最先端の研究成果を分かりやすくご紹介頂きます。