女子教育の魁 止幾と芙雄の書
女子教育の普及に功績を果たした黒澤止幾子・豊田芙雄子。この茨城ゆかりの二人の女性教育者の短冊を中心とした書を紹介する企画展が、茨城大学水戸キャンパス図書館本館1階展示室で開催されます。
黒沢止幾子(とき)は、1806年、現在の城里町に生まれました。安政の大獄に際して単身京都に向かい成明の罪を晴らそうと行動したことなどから「幕末勤王の女傑」と呼ばれています。その後、営んでいた私塾が学制発布により錫高野小学校の教場となり、小学校教師に任命された止幾子は茨城県初の女性教師となりました。
また、豊田芙雄子(ふゆ)は、1845年に水戸に生まれ、東京女子師範学校(現在の御茶ノ水女子大学)に開設された同附属幼稚園で、日本初の官立幼稚園の保母に任命されました。その後水戸高等女学校(現在の水戸第二高等学校)の教員や大成女学校(現在の大成女子高等学校)の校長などを務めました。
茨城出身でいずれも日本の女性の教育のあゆみに大きな貢献を果たした二人の書を、ぜひご堪能ください。
日時 |
2019年10月 8日(火)
~
2019年10月21日(月)
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休館日 | 2019年10月14日(月・祝) |
会場 | 茨城大学水戸キャンパス図書館本館1階展示室 |
参加料 | 無料 |
主催 | 茨城の書を語る会 |
後援 | 茨城大学図書館 |
対象 | どなたでも |
【会期】
令和元年10月8日(火)~10月21日(月)
※図書館休館日10月14日(体育の日)除く
【開館時間】
平日 10:00-17:00、土日 11:00-17:00
「茨城の書を語る会」は、大学や高校の教職員や郷土史研究家などで構成し、茨城の書に関する資料を掘り起こし、広く一般に伝え、地域の書の研究を進めていきたいという考えから発足しました。
「書」というと「書くこと」について語ることが多いのですが、「書を楽しむ」には、「書く楽しみ」だけでなく「見る楽しみ」もあります。茨城には江戸期以降の先人の書が多く残されており、地域書道史としてとらえることができます。しかし残念ながら目にする機会はあまり多くありません。会では今後も郷土にかかわる書を楽しむ展示などを行っていきます。